お嬢は若頭のぜんぶを知りたい。


「俺と茉白ちゃん、相性すごくいいんだよ。そこをわざわざ見に来たの~?」


健くんがそう言うと、碧からは作り笑顔が消えて。
2人の間にはピリピリとした空気が流れる。


「なに言ってんじゃクソ猿、俺とお嬢のほうが相性がいいに決まってんだろ。もし俺とお嬢がペアなら、二人三脚の世界新記録が出るレベルなんだよ」


碧は今の言葉でキレたようで、鋭い目つきで健くんを睨みつける。


な、なんか変なキレ方してる……。
なんだ、わたしと碧がペアなら世界新記録って。


「ざんねーん。茉白ちゃんは俺とペアだから、碧くんとペアになることはないんだよー。ほんと残念だったね、碧くん」


健くんとただでさえ密着しているのに、肩を抱き寄せられて、さらに密着。


「俺のお嬢にそんなに触ってんじゃねぇぞ」


碧に腕を引っ張られて、体を引き寄せられる。
でも、足には二人三脚用のベルトがついたままで、動けない。

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