結婚するなら
全てあなたが一番だった。





「私、結婚するの」



休日のカフェで私は美波にそう告げた。
美波は私の幼馴染。

「えー!おめでとう!!当然、相手は端山だよね??」

端山とは、私たちの幼馴染だ。私たちは当然のようにいつも一緒にいた。
私と端山は、お互いが一番で特別だと思っていた。

だから彼女も当たり前のようにその名前を口にしたのだろう。

「ううん。違うよ。」

「え?だってあんなに…」

「まぁ、そういうことだから。お互い『幸せ』になろうね。」
そういって私は飲みかけのアイスコーヒーを一気に流し込み、席を立った。


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