双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「俺も星奈のことが大好きだよ」

「えっ? キャッ!?」

 寝ていると思っていた彼に腕を引かれて抱きしめられた。

「起きていたの?」

「あぁ、星奈が起き上がったから目が覚めた。前にも言っただろ? 星奈が離れるとすぐに目が覚めるって」

「そうだけど……」

 それまでぐっすり眠っていたよね? 起こさないように慎重に離れたのに。
 でも私が離れたことにすぐに気づいてくれる。それがたまらなく嬉しい。

 腕枕されると、彼は私の手を握って自分の口元に運ぶと、そっと手の甲にキスを落とした。

「明日からしばらくは、星奈にこうして触れられないんだな」

 悲しげに呟いた彼の言葉に、ズキッと胸が痛む。

 今日の昼の便で、彼はイギリスへ向かう。三年間の赴任が決まったのだ。

「最低でも一年はまとまった休暇を取ることは難しいから、こっちに戻ってこられないと思う」

「うん、わかってるよ」

 一年もの時間があれば、後任の社員に仕事を任せてカフェを辞め、新しいスタートを切ることができる。
 だからどうか優星君は幸せになってほしい。
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