双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「顔を上げてちょうだい、星奈さん」

 言われるがまま顔を上げると、目が合った私にお義母さんは優しく微笑んだ。

「これからはあなたを本当の娘だと思って接しさせていただきますからね? 仲良くしましょう」

「お義母さん……」

 認めてもらえたんだ、私。やっとお義母さんに優星君の相手として認めてくれたんだ。
 じわじわと実感すると同時に涙が零れ落ちた。

「あぁー! ママもせいとおなじだぁ」

「ママもおこられたの?」

 私が泣いていることに気づいた双子に言われ、急いで涙を拭うもなかなか止まってくれない。

「ママは嬉しくて泣いているんだ。怒られて泣いた星斗と星七とは違うんだよ」

 優星君に抱きしめられ、星斗と星七は「パパがいじわるいう」と言って、私たちに助けを求めてきた。
 それが可笑しくて、私とお義父さん、お義母さんは声を上げて笑ってしまった。

 本当に夢のようだ。こうしてお義父さんお義母さんと、心から笑い合える日がくるなんて。

星斗と星七をからかう優星君とお義父さんには聞こえないよう、お義母さんはそっと耳打ちした。
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