双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました
「事情はわかりました。ですがこれは香坂さんと星奈ちゃんの問題ですし、私たちはただ、おふたりが決めたことを受け入れるまでです」

「星奈ちゃんの気持ちを第一に考えてあげてください。あの子は本当にいい子で、今日まで星斗と星七を懸命にひとりで育ててきたんです。どうして香坂さんに告げずに出産し、ひとりで育てる決心をしたのか、その理由を私たちには話してくれませんが、あの子なりに考えて決めたことだと思っています」

「そうだな、星奈ちゃんには星奈ちゃんの思いがあるはずだ。私からもよろしくお願いします」

 頭を下げるふたりにとって星奈は、大切な存在なのだと伝わってくる。彼女がつらい時にふたりがそばにいてくれてよかった。
 だから飯塚さんに見せてもらった写真の中の星奈は、幸せそうに笑っていたのだろう。

「もちろんです。会って彼女の気持ちをしっかりと聞きたいと思っています」

 俺の話を聞き、ふたりはホッとした表情を見せた。

 会ったら星奈はどんな反応をするだろうか。迷惑に思う? それとも逃げ出される?
 マイナスなことばかりがずっと頭を巡っていく。

 双子は俺をどう思うだろうか。父親だと認めてくれるといいが。
 不安は尽きないし、なにより星奈にどんな顔をされるかがわからないから怖い。
 でも星奈に聞きたいこと、言いたいことがたくさんある。
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