魔女は今日も、忙しく恋する!
「ろーぜ!抱キシメサセテ!」

 魔女が眠る用意を済ませると、いつものようにコウモリが来た。

「まだ早いわ」

 落ち込み、うなだれるコウモリを苦笑して抱きしめ、目を閉じる。

「落ち着くわ…。…明日もね、あんたのおかげでいい魔法ができそうよ?」

「…!!」

 コウモリは闇を纏い、人間の姿になった。

「ありがとうローゼ…!!俺も早く、いつもの姿で言葉うまく操れるように頑張る!!」

「…あんたは、そのままでいいわよ…」

「え??」

「いつもの姿も、その姿も、そのままだって好き…!」

 魔女はコウモリに笑いかけ、そっと口づけた。

「しっかりしてよね、私は好きになったら離さないんだから」

「俺、ローゼのことが大好きだからね!頑張って『恋人』でいるよ!」

「全く、あんたは…ありがとう…!」


今夜も魔女は恋して朝を迎える。
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