最強の男からの溺愛

「誉様」

北宮誉、この世で最強と呼ばれている魔術師。

ギフトはコピー。

そう、全ての魔法を一度見ただけでコピーし、使うことができる。

そして、それだけの膨大な魔力を有する。

基本的に、火の魔術師が生まれる北宮家で平安時代振りの別ギフトを持って生まれた。

「今日は優しい言葉遣いで、舌打ちとかしちゃダメですからね」

側仕えにそんなことを言われながら和装を着せられる。

「なんだって、顔も合わせたことのない女と婚約しなくちゃいけないんだ」

「当主様がそう決められましたので」

舌打ちがしたくなる。
< 4 / 120 >

この作品をシェア

pagetop