浮気 × 浮気


そうすれば、目をキラキラと輝かせた雪と目が合う。


「私!いいこと思いついたんだけど!今日さ〜仕事終わりに3人で歓迎会しようよ!」

「歓迎会?」

「そうそう!明里の彼氏さんの歓迎会!パァっとやっちゃおうよ!」


「ね?」と後押しするように私の顔を覗き込みながらそう言葉を放つ雪。


「…いいね、しようか……」

「やったああ!」


雪がとても楽しそうに話すものだから、「彼氏と今は仲良くないから嫌だ」なんて断れず、ついつい承諾してしまった。

それに、最近雪と少し距離があるように感じていたから、これを機にまた仲良くなりたいという願望もあった。


ふいに陸を見れば、何かを言おうと丁度口を開けた瞬間だったので、私はそれを止めようと咄嗟に陸の腕をちみぎった。

きっとすごい顔をして私を睨んでいるだろうが、あえて陸の顔を見ないようにした。


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