。。折れた羽根、虹の架け橋。。③
「あ、いや。
2人は付き合ってるのかなって。
いや、俺の学校のやつがそんなこと「絶対ないから」


あ。。

つい、完全否定してしまった。
類の気持ちにだって気づいて居たのに
まだ言わないつもりだったのに。

「あ、類。
違うから。
いや違くないけど、いや、でも類だってーー私のことなんかっ「好きだよ、俺はね」




帰り道ーー。

いつもと変わらない帰り道ーー。

違うのは







ずっと隣に居た類が





いつもと違って見えた瞬間ーー。










戸惑ってしまう。
いつもと同じで居たいのにーー。
いつもみたいな冗談が言えない。

だって類が見てる。
茶化すみたいな感じではないのが、わかった。
何か、言わなきゃ……思うのに動けないーー。



大雅くんーー。




「大雅くんーー」
溶かしきれてない瞳。

まだあの強い龍の瞳を、宿ったままだ。



あ、あの瞳に飲まれそうになるのがわかった。




「俺も。
純白ちゃんが好きだよーー。
困らせたくはないけど、言わないのも嫌だから」



十分困ってしまうーーなんて、言えないけど。


私達の先を歩いていたパパがいない。

こんな時にーー。





< 40 / 56 >

この作品をシェア

pagetop