ねえ、気づいてよ……
怜がチャーハンを食べ終わり、私もココアを飲み終えた。


「そろそろ、寝るか?」


「うん」


当たり前のように一緒に怜のベッドに入る。


......なんでこんなに意識されてないの?


「おやすみ」


「......おやすみ」


電気が消され、本当に寝る体勢に入ってしまった。


......そんなに、女の子として見られてない?


ねえ、怜、私たち、ひとつしか歳変わらないんだよ?


「......怜」


「どうした?」


ギュッと怜に抱きつく。


「私、ほんとに怜の彼女?」


「え、何言ってんだよ」


「......だって、妹みたいだもん。怜は全然顔赤くならないし。余裕で」


くるっと怜が私の正面へ向きを変える。


そして、電気をつけた。


「なんで、そう思った?」
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