強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
部長と付き合ってはじめての休日デートは、ホームセンターだった。  

遊園地とか水族館とか動物園とか、王道のデートスポットじゃないところが何とも私たちらしい。

…だって、自炊はしないとドヤ顔で言っていた部長の家には、普通の家には普通にあるようなフライパンとかお鍋とか、そういうものが一切なかった。

もちろん調味料とか、油の類もである。

かろうじて炊飯器と電子レンジはあったものの、炊飯器に至っては一度も使った事がないという。

炊飯器、持ってるのに使ったことない人とかいるの⁉︎

……いや、いたね、ここに……

使わないのに何で買ったんだろう…?



部長が私の手料理をご所望だったので、作るためにまずはひと通りの調理器具や食器類を揃えましょう!ということになり、急遽部長の車でホームセンターデートとなったのだった。

これが思いの外楽しくて、やれフライパンはどっちがいいだとか、やれ茶碗はこっちがいいだとか、2人でやいのやいの言いながら選ぶ時間がなんていうかとてつもなく幸せで。

夢中になっていたら、ひと通り買い揃えた頃にはお昼を回っていた。
< 112 / 158 >

この作品をシェア

pagetop