強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「ほんとは部長に連絡なんかせずに弱ってる三好につけ込んで俺のものにしようかとも思ったんですけどね。でも部長のことで泣いてる三好見てたら、ついお節介焼きたくなりました」
さっき向井がメールしてた相手は部長だったんだ…
「…サンキューな、向井」
「ほんとですよ。俺、2人の仲を取り持つための噛ませ犬かなんかですか?」
「ははっ、悪かったよ」
部長が困ったように笑う。
「次はないですからね、部長。次三好泣かせたら、今度は情け容赦なく三好を俺のもんにしますから」
「ああ、肝に銘じとく」
「…じゃ、俺は帰りますから後は2人でごゆっくり。ここはもちろん部長の奢り、ですよね?」
「もちろんだ」
にっ、と笑う部長。
席を立った向井に私は、「向井っありがとう!」と声を掛ける。
「ああ、部長に泣かされたらいつでも俺のとこおいで」
そう言って少し甘さを含んだ笑顔を残して、向井は去っていった。
いつも向井には助けてもらってばかりだ。
本当に感謝しかない。
「さて。一杯飲んだら帰るぞ。どうやら一華は俺がどれだけお前のこと好きか分かってないみたいだからな。帰ったらたっぷり分からせてやる」
今日は寝られると思うなよ。意味深なセリフと色気を多分に含んだ笑顔で見つめられ、私の顔が瞬時にゆでだこになったのは言うまでもないーー。
さっき向井がメールしてた相手は部長だったんだ…
「…サンキューな、向井」
「ほんとですよ。俺、2人の仲を取り持つための噛ませ犬かなんかですか?」
「ははっ、悪かったよ」
部長が困ったように笑う。
「次はないですからね、部長。次三好泣かせたら、今度は情け容赦なく三好を俺のもんにしますから」
「ああ、肝に銘じとく」
「…じゃ、俺は帰りますから後は2人でごゆっくり。ここはもちろん部長の奢り、ですよね?」
「もちろんだ」
にっ、と笑う部長。
席を立った向井に私は、「向井っありがとう!」と声を掛ける。
「ああ、部長に泣かされたらいつでも俺のとこおいで」
そう言って少し甘さを含んだ笑顔を残して、向井は去っていった。
いつも向井には助けてもらってばかりだ。
本当に感謝しかない。
「さて。一杯飲んだら帰るぞ。どうやら一華は俺がどれだけお前のこと好きか分かってないみたいだからな。帰ったらたっぷり分からせてやる」
今日は寝られると思うなよ。意味深なセリフと色気を多分に含んだ笑顔で見つめられ、私の顔が瞬時にゆでだこになったのは言うまでもないーー。