強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
そのせいで一華に誤解されて危うく向井に掻っ攫われそうになるし、もう巻き込むな、いい加減にしろって兄貴に連絡して翼引き取ってもらうことにしたわ。
…どうやらこれが真相らしい。
向井は私たちのことをジントニックを飲みながら口を挟むことなく静かに見守ってくれていた。
「…部長が翼さんを好きだったことは…?」
「一度もない。逆もない」
「……じゃあ、私は何か盛大に勘違いを……?」
「あぁ、勘違いも甚だしい。大体一華が向井の話をしただけでヤキモチを焼く俺が、他の女のところに行くと思うか?」
「…うっ…」
「で、一華は何でこんなところで向井と2人っきりで飲んでるんだ?」
部長がじとりと私の顔を覗き込む。
「…いや、それは、私がお店を飛び出した後そこでばったり会って、様子のおかしい私を心配した向井が誘ってくれて…」
「…ふーん、ばったり、ねぇ。向井、いたよな?玄海に」
えっ?向井が玄海に⁉︎
「えぇ、いましたよ、そこで小野と飲んでましたから。で、三好が飛び出していくのが見えて、咄嗟に追いかけました」
えぇーっ!
「だから俺焦って、兄貴呼び出した後必死で探した、一華のこと」
…どうやらこれが真相らしい。
向井は私たちのことをジントニックを飲みながら口を挟むことなく静かに見守ってくれていた。
「…部長が翼さんを好きだったことは…?」
「一度もない。逆もない」
「……じゃあ、私は何か盛大に勘違いを……?」
「あぁ、勘違いも甚だしい。大体一華が向井の話をしただけでヤキモチを焼く俺が、他の女のところに行くと思うか?」
「…うっ…」
「で、一華は何でこんなところで向井と2人っきりで飲んでるんだ?」
部長がじとりと私の顔を覗き込む。
「…いや、それは、私がお店を飛び出した後そこでばったり会って、様子のおかしい私を心配した向井が誘ってくれて…」
「…ふーん、ばったり、ねぇ。向井、いたよな?玄海に」
えっ?向井が玄海に⁉︎
「えぇ、いましたよ、そこで小野と飲んでましたから。で、三好が飛び出していくのが見えて、咄嗟に追いかけました」
えぇーっ!
「だから俺焦って、兄貴呼び出した後必死で探した、一華のこと」