強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「なな、なんですか!」

そしてガシッと顎を掴まれたと思ったら上を向かされ、



「…んじゃ、たった今から俺を男の枠にカテゴライズしてもらおうか」




ニヤリ、色気を含んだ不敵な笑みを浮かべて、部長は意味深なセリフを吐いた。


「っ…なっ、えっ…⁉︎」

その瞬間、見つめた部長の瞳にゆらりと熱が宿り、私の言葉にならないその声は部長に吸い込まれていった。



キス、されたのだ、部長に。



…っちょっ、何するんですか!

そう言おうとして口を開きかけた時。

顎を掴んでいた手が後頭部に回り、少しだけ開いた唇を強引に割って部長の舌が入って来た。

びっくりして部長の胸を両手で押すも、びくともしないばかりかもう片方の手で括られてしまう。

そして逃げる私の舌を部長がいとも簡単に絡め取り、静かな部屋に響き渡る卑猥な水音。

…何これ…

一体何がどうなってるの…

私の力なんかじゃ部長には到底抗えない。

「…っん、はぁ…」

吐息が漏れる。

糸を引いて離れる唇。
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