強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
唇が離れてもなお、鼻が触れそうなくらい至近距離にある部長の顔。

フェロモンの滲み出た扇情的なその表情は、今まで見たことのない部長の顔だった。



「…なぁ三好。少しは俺を男として意識する気になった?」



部長は色気をたっぷり含んだハスキーな甘い掠れ声で、私の耳元に顔を寄せて囁く。


「…っなっ…⁉︎」






ーーそれは土曜日の、梅雨の晴れ間の穏やかな昼下がりの午後の出来事だった。



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