強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「…あぁ、うん、ごめん。私、好き、なんだ、向井のこと」

色素の薄い茶色の、もともと大きな瞳がさらに大きく見開かれる。

そしてそこには戸惑いの色。

あぁ、やっぱりそうだよね…

「…ごめん、俺、なんていうか三好のこと、特別ではあるけどそういう風には見たことなかった…」


…特別とは思ってくれてたんだ。

はは、そこは自惚れじゃなかった。

ま、彼女になれないなら、特別なんて何の意味もないけどね…



「…うん、知ってる。だって私女の皮被ったオヤジだからね!そんな対象にはならないって分かってる」

あはは!とわざと明るく茶化す。



「…ごめん…」



初めて見る、向井の困り顔。



あれ、何だこれ。

思ってたよりも結構キツい…


あーあ。

何で私、好きって言っちゃったんだろうーー。
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