ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「芽衣」



奏多先輩に呼ばれて振り返った瞬間。

温かいものに包まれた。


えっ……。

奏多先輩が。

私を、抱きしめている……?


ドクドク高鳴る心臓。

その背中に腕を回していいのか分からない。

分からないから、体が固まってしまう。


奏多先輩。

どうして、私を抱きしめているんですか……?


しばらく緊張状態が続く。

数分なのか、数秒なのか。

分からないけれど、とても短いようで長く感じた。



「……奏多、先輩」



私の小さな呟きにハッとしたのか、奏多先輩はパッと私から離れた。

顔をほんのり赤く染めている奏多先輩。

私も同じような顔をしているんだろう。



「ごめん、」

「いやっ、あの、」

「……今日はお開きにしようか」



そんなこと言われたら。

頷くしかできないじゃないですか。
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