ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
その嫌な記憶が新しい記憶へと塗り替えられていく。

……里紗先輩にメイクを教わった効果も発揮しているのかな。



「それより! 望月さんにはこの衣装が似合うと思うんだけど!」



クラスメイトが衣装コーナーから持ってきたものは……。



「……ネコ?」

「そう! 望月さんの髪の毛ってふわふわして可愛いし、小動物系女子って感じがするから似合うと思うんだよね!」

「子ネコって感じ!」



ネコの衣装を渡された私。


黒ネコの衣装だ。

……奏多先輩のお家にいるクロちゃんを思い出す。

奏多先輩たくさん愛されているクロちゃんになりたいと思っていた。

これを着たら、少しでもクロちゃんに近づけるかな。
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