ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「はいっ! 撮ります!」



奏多先輩は私に向き直り、手を差し出した。

まるで、映画のワンシーンのような……。


私は恐る恐る、その手に私の手を重ねる。

手が重なり合った瞬間。

私の体は浮いた。


えっ⁉

これって、お姫様抱っこ⁉



「お、降ろしてください!」

「なんで?」

「重いから降ろしてください!」

「軽いよ。それに、暴れると落ちちゃうよ」



……落ちたくはない。

お尻痛くなるのは嫌だもん。


私は大人しく、奏多先輩の首に手をまわした。

なに、この羞恥プレイ。

クラスメイトがいる前で、こんな恥ずかしいこと……。

だけど、奏多先輩は楽しそうにしていた。


まあ、いいか。

奏多先輩が楽しそうにしてくれるなら。
< 216 / 253 >

この作品をシェア

pagetop