私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。

  花のパークのゲートを潜ると目の前には大きな噴水広場、ちょっぴり冷たい風が吹いていく。


 心の中はポカポカ、だってゆずるさんが私の手をギュッとと繋いでくれているから。


 「行こう」

  「はい」


 週末は沢山の人でごった返していた。





 遊歩道を進むと両脇にコーヒーショップ、売店があり一つ目の売店に入ってみた。


 お店のみんなには帰り何か買って帰ろう。



 お店の中にネモフィラコーナーがあって、壁にネモフィラの平原の写真が、飾ってあって目が釘付になる。

 

 どこまでも真っ直ぐ平に広がる青い絨毯のように。

 
    綺麗……


 自分の目がキラキラしてくるのを感じて、隣のゆずるさんが私の顔を見ながら、次回はこの季節に来ようと約束してくれて、私は嬉しくて。


 「はい」と大声で言ってしまい回りの視線を感じ恥ずかしくなってお店を出た。




  ゆずるさんは笑いが止まらない。



  もう、いじわる!
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