私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。


 「こら、聞いているのか、葵!」

「……ちゃんと聞いてますよ」

まったく、電話を切り俺は会社のデスクに向かって大きな溜息をこぼす。


 やっぱり迎えに行きたい、いや今すぐあいたいあぁ〜。

 
 

 なんとか、残りの仕事を片付けよとパソコンに向かって、ケータイがなり画面を確認するとお祖母様だった。


 何があったかと、すぐに電話に出た。


「もしもし、お祖母様何か急用でも?」


 俺の思いも知らずに、明るい声で

 「葵ちゃんがね……」

 葵が何?さっきまで会話をしていたが、何かあったのか?
< 50 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop