東京血風録4 ダークサイド・イリュージョン
邂逅
時が止まったかのようである。
王道遥の眼前である。
黒ずくめの男のマスクを、漆黒の木刀、名を伊號丸、の切先が剥ぎ取ったのだ。
男は宙空にいて、降りてくる。
遥の感情が、伊號丸に流れてくる。
伊號丸は剣鬼である。剣に宿りし鬼の精霊である。木刀に触れるコトで遥とは精神で繋がれるのだ。
不安と動揺と葛藤
焦りと怒りと疑惑
様々な感情が入り混じっている。
それが、伊號丸の精神をも不安にさせる。
遥殿…。
また、堕ちるのでは…。
伊號丸は行動できない。
落ちてくる。
男はゆっくり落ちてくる。
口元には薄ら笑い。
目はしっかり遥を見据えていた。
「遥ぁ〜〜〜」
男は見下した声を上げた。
遥は身震いした。
男に見覚えがあった。
写真の中だけで見た。
その声は、小さい時分に聞いただけだから覚えてはいなかった。
あまりに異質でざらつく感じに身震いしたのだ。
男の顔の部分には、家族写真に残された顔があった。
僕が居て、姉さんがいて、母がいて、その男がいた。
「父さん!?」
黒ずくめの男の正体は、遥の父親だった。
王道暁李であった。
王道遥の眼前である。
黒ずくめの男のマスクを、漆黒の木刀、名を伊號丸、の切先が剥ぎ取ったのだ。
男は宙空にいて、降りてくる。
遥の感情が、伊號丸に流れてくる。
伊號丸は剣鬼である。剣に宿りし鬼の精霊である。木刀に触れるコトで遥とは精神で繋がれるのだ。
不安と動揺と葛藤
焦りと怒りと疑惑
様々な感情が入り混じっている。
それが、伊號丸の精神をも不安にさせる。
遥殿…。
また、堕ちるのでは…。
伊號丸は行動できない。
落ちてくる。
男はゆっくり落ちてくる。
口元には薄ら笑い。
目はしっかり遥を見据えていた。
「遥ぁ〜〜〜」
男は見下した声を上げた。
遥は身震いした。
男に見覚えがあった。
写真の中だけで見た。
その声は、小さい時分に聞いただけだから覚えてはいなかった。
あまりに異質でざらつく感じに身震いしたのだ。
男の顔の部分には、家族写真に残された顔があった。
僕が居て、姉さんがいて、母がいて、その男がいた。
「父さん!?」
黒ずくめの男の正体は、遥の父親だった。
王道暁李であった。