甘々顔KING総長様と地味顔女子
私たちのやりとりに苛立ったのか総長様はすごい顔でこっちを見てる
「はいはい。」
お兄様はそう言って総長様の手首にはめられたままの手錠を一個一個取り外していく

外れた後も手首には痛々しく痣が残ってた。

でもそれだけじゃない。総長様の体にも無数の痣、全部が痛々しい。

「これから病院に連れて行くからな。」
「え」
「亜弥、あばら折れてんぞ。わかってんだろ?」

あ・・ばらが?

折れて・・る?


ですって―――え?!!!

だ、から
「だから、あんな辛そうな声をっ?!なんで、そんな体でバイク運転とか、私の事、持ち上げたりしたんですかっ!!バカですかっ!!」

「ああ?バカだとぉ?!!」
「ぶっ。」
「そうですよ!なんで言ってくれないんですかっ!知ってたらもっと早く病院に連れて行ったのにっ、寝てれば骨が引っ付くとでも思ったんですかっ?!」
はぁはぁ。
「怖っ、まゆちゃんこっわ!」
ハッ!しまった!つい、

「後から行こうと思ってたんだよ。」
「はあ?なんで後から?そんなの早い方がいいに決まってるでしょ!お兄様、今すぐ行きましょ、あ、あまり動かさない方がいいよね、救急車呼びます?」
もう、どうしようもなくテンパってた。
「まあまあ、落ち着いてまゆちゃん、あばらなんて結構簡単に折れるし、こんなのいつもの事だから、普通に俺が連れてくよ、」
お兄様っ、そんなっ悠長なコトぉ~~(怒!!)
「私も同行します!」
「え?」
「は?」
だってこんなの信用できない、安心して送り出すなんて無理!
怪我に対して危機感なさすぎっ!
ウチのお母さんだったら、有無を言わさず、病院まで付き添う!

「まるでおかんみたいだな。」
「へっ?」
「ああ。」
「え?」総長様までっ?

私の立ち位置・・女でもなく、彼女とかでもなく。


保護者ですか―――っ!!
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