甘々顔KING総長様と地味顔女子
《未那side》
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「忠告したのに。」
「あ?」

「隣の病室から苦情出てんぞ、もう少し音量下げてくれって。」
「は//?!、あんな声で筒抜けかよ、・・ん?」

「へ~ぇ、あんな声?」

「う//!てんめ、カマかけやがったなっ!!」
「やらし、亜弥。まゆちゃんの処女奪っちゃった?」
「だっ、//してねぇよ!つか、なんであいつが処女だって知ってんだよ!」
「え~、してないの?つまんないなぁ、でも途中まではしたんだ?」
「だぁ、かぁ、らぁぁ///!」

「はは、まゆちゃん、どーみても処女じゃん、そんなの確認しなくたってわかるよ~俺を誰だと思ってんの?」

「ちっ」

ほ~んとわかりやすい奴。


「お前、俺とまゆちゃんの話、どこから聞いてた?」
「!・・
・・兄貴があいつに、確認したとこ」

「ふ。あの子、ほんとおかしいよね。」
「・・ああ。」

「亜弥の過去も全て聞いても、退くどころか自分の事のように辛そうな顔してさ。」
「・・」

「あんだけ怖い思いをしたのに、自分の事より、亜弥の心配ばっかしてるし。」
「・・ああ」


「お前、見る目あるよ。」
「!っなっ、」
「昔からお前が好きになるのってあーゆうータイプの子だったもんな。飾りっ気も、化粧ッ気のない、素朴な子。それって自分の外見にコンプレックス持ってる亜弥の無い物ねだりから来るもんだろうけど、まゆちゃんはそれだけじゃないね。」
「!」

「無条件で愛情を注いでくれる、まさににお前が欲し、望んでた母親像まで持ち合わせている。」
「別に、俺はあいつを母親代わりとしてなんてっ、」
「誰もそんな事、言ってないよ。ただ、亜弥の理想がまんま詰まってる子だなって思っただけ。」
「っ」

「良かったじゃん、そんな子と出会えて。」
「兄貴・・」

「お兄ちゃん、もう心配で心配でっ、まゆちゃんに出会わなかったら、亜弥、
一生独身で、ずっとちゃらちゃら遊び歩いてて、で、ろくでなしとか言われてたらどうしようかと!」
「おい」
「あ、殴るなよ?傷痛むぞー」
「くそが」

ふ。ホントに可愛い弟だぜ。

「おーそうだ、言い忘れてたけど、俺、明日からゼミの仲間達と研修で海外に行くからさ、ここには当分来れないんだよね」
「は?俺、入院の準備なんもしてねぇで来たんだけど?」
「あーそれなら大丈夫。ちゃーんと手配しておいたから♪」
「?」

まぁ、お兄ちゃんからの気遣いをたっぷり堪能しておくれ弟。ふ。

                                        
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