甘々顔KING総長様と地味顔女子
「あの私、あーゆう言われ方はいつもの事だから慣れてるし、だから、」
「は?んなのに慣れてんじゃねぇ!」
「っう!、」
――っだって、そんな事言ったって
容姿端麗で自身満々な総長様にはわかんないよ。
こんな地味人間のことなんて・・さ。
「俺より、ずっとお前の方がキレイなのに。」
えっ?
「―――っええぇ??!!それは無い!!」
「なに全否定してんだよ。」
「っだって、総長様がおかしいこと言うから!」
「?」
「!!」
な、なによ、その表情?!
まるで、自分の発言のどこがおかしかったのかわかんないって顔して、
そんな顔されると、冗談で言ってるんじゃないって・・思っちゃうじゃん
「・・俺の過去の事、兄貴から聞いたんだろ?」
「!」え、なっ、
「男に買われてたんだぜ、俺、」
「――、」んで今、そんなこと、
「汚なすぎんだろ。」
「!!」
あ・・
もしかしてさっきのキレイって、そういう意味で言ったの?
でも、汚いだなんて、
「この目のせいで。こんな目じゃなきゃ――、っ、」
落ち着いた声でしゃべっていたのに、
目の事になったら急に声色も表情も変わった。
そして手が顔に・・指が目の近くに・・
―――!!!
「なにしてんですかっ!」
私は、その手を、指を咄嗟に掴んだ。
だってそうしないと、確実にその指は目の中に入って
瞳をえぐり取ろうとしてた・・?
「あ・・ああ悪ィ。つい」
「!!」
つい?って、まさか、
無意識?!
・・あ、れ?私今、何か感づいてしまった・・?
総長様の目の後ろ側にある深い・・
私の手は自然に総長様の目の縁に触れていた。
「傷・・」
「・・」
もしかして「これ・・も、今みたいに」
「・・ナイフで刺そうとした・・こんな目」
「――!!」
「・・でも寸前のとこで、兄貴に止められて、って!、なにす、」
気付くと私は総長様の頬を抓ってた。
そして流れ出る
涙。
「えっ?わっ、なに泣いてんだ!」
ポロポロ・・ポロ
「お願い、もうそんな事しないで・・っ、その目、私好きだよ、だって
総長様の目じゃん!」
「!!」
「1つでも欠けたらヤダよ、大事にしてよ、私にとっても大事なんだから!」
「―――、」
「っうっう・・」
涙が止まらない、
総長様が負ってきた傷の重さがのしかかって来る、
お母様と同じ目をもったせいで起きた悲劇。それを拒絶する意味もわかる
どれだけの苦痛を・・、どれだけの嫌悪感を
この人は抱えてきたんだろう。
それを思うと、止めてはいけないんだ、
だけど、それでも!
私は、そんな形で排除してもらいたくないの
そんな事をしても、結局無くならない、
本当に無くす為には
「私に総長様の目をください!」
「―は?」
「代わりに私のものなんでも差し上げますから、」
「・・
ああ、まぁいいけど」
「え?ホントに?!」
「あ、ああ。でも、どうやってあげればいいんだよ」
「そのままでいいです。」
「は?」
「ただし、もうその目は私のなんですから、勝手に傷付けたりしたらダメですからねっ!」
「!!」
「約束しましたからねっ!」
「・・」
よし!
総長様はこう見えて、真面目な部分がある!約束は絶対に破らない
自分の目を今更好きになれって方が無理。
でも、自分の目では無くなれば・・そんな感情は持たなくなる
そう思って出した提案だったけど、
良かった。総長様はちゃんと乗ってくれた。