BLOOD VAMPIRE



暗闇を纏う地下に
存在する城





豪華に彩られ
気品溢れる家具や
書物たちに囲まれる
知性に長けた
紛い物(vampire)達
を集めた聖域




その豪華な一室で
繰り広げられる会話





「レイ」





「どうなさいましたか女王様?」






「時が来たわ。あの子の力を目覚めさせる時が………」






「そうですね………」





「それでは頼みましたよレイ」





「女王様………一つだけお願いがあります。」





「何かしら?」





「彼女の教育係りだけでなく、執事としてお使いしてもよろしいですか?」





「好きにしなさい。私の目的はあくまで彼女を立派な次期女王に育てあげることですわ。」





「仰せのままに………」





レイは不適な笑みを
浮かべて聖域から姿を消した。
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