LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「いい男が居たら紹介して下さいよ。
青学の時の友達とか」


ミヤコにそう言われ、篤さんは困ったように眉間を寄せている。


「俺、大学の奴らとはあんまり仲良くなかったからな。
なんか浮いてたんだよな。
連絡先知ってる奴も何人か居るのは居るけど…今さらなぁ」


その篤さんの言葉で、大学時代の篤さんを想像するけど。


なんとなく、浮いているのが分かる気がする。

うちの会社での篤さんみたいな感じなのかもしれない。


でも、最近はそうでもないみたい。


「最近、会社の奴らがよく話し掛けて来んだよ」


そう篤さんが言っていたのは、正月休みが明けて、数日経った頃。


産休中の私に、そう話してくれた。


あの食堂で、私達が篤さんの良い所を話したからか。


会社の人達は、徐々に篤さんを怖がらなくなったのかもしれない。


だけど、その出来事を知らない篤さんは、


「急に、怖ぇよな。
また明日もそうやって色んな奴に話し掛けられんじゃねぇかって、
会社行くのが怖ぇんだけど」


暫くは、そう怖がっていた。


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