君と旅の途中



















「……穂希。俺は……俺はどうすればいいんだよ」


















「本当に馬鹿ね。死んだ人間にそんなこと聞くなんて」

















かすれた声でそう呟くと、後ろから声が聞こえて、ビクッと大きく体を震わせた。




















しゃがみこむ姿勢を維持できなくて、そのまま後ろにしりもちをついた。




























「なんっ……え?」
























「……何してるの」


















急に音もたてずに現れた彼女……ミクルは、呆れたように手を差し伸べてくれる。

















俺は半分呆然としつつその手を取り、そのままゆるゆると立ち上がった。















ミクルの手は少し暖かくて、俺はハッと息を吐いた。
























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