君と旅の途中














しっかりしろ、俺。























ミクルが一体どうして再び俺の目の前に現れたかは知らないが……。















結果としてこいつの占いは当たった。




















正体を明かさずに予言をして、そのくせ勝手にその場を去る。















言わずもがな、怪しさが満載すぎる。


















ミクルは俺の中のブラックリスト入りの危険人物だった。






















「……それで、何の用だよ」
















俺は息を整えてから、ミクルに向き直った。

















ミクルはパチパチと数回瞬きをし、それからフッと唇に微笑みをのせる。



















「私の占いの通り、美羽穂希は死んだでしょ。私が本物だって、わかった?」


















「っ……は?」

















そんなことをわざわざ言いに来たのか?
















と、いうか……こいつは、始めから。














< 83 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop