きらめく星と沈黙の月
気が乗らないな…。


私の行動が碧の気に障らないかがすごく気になってしまう。


碧がどう思ってるのか分からない以上、今の関係から抜け出す方法は分からない。


それを無理に行動してしまえば、余計に関係がこじれる気がして怖い。


「陽菜、用事あるんでしょ?もう解散しようよ」


「作戦会議したくないだけでしょ。今日は帰るけど、明日絶対話すんだからね。逃げないでよ?」


「えぇ…もういいじゃん」


私と碧はただの幼なじみ。


過去のイザコザの尾をまだ引いている幼なじみ。


それでいい。


碧の夢が叶うまでそっとしとくのが1番いい。


「もう…桜ったら。とにかく、続きはまた明日。それじゃあね?」


逃げないでね、という目で私を見て、陽菜は駆け足で駅構内の人混みに消えていった。
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