きらめく星と沈黙の月
「そうだよぉ。心美の誕生日は年に1回なんだよ?お願い、碧くん」


ホント、腹立つ奴ら…。


そう思っても表情に出すと面倒だから、黙って感情を隠していると、何を勘違いしたのか、内藤は笑顔をこぼした。


「黙ってるってことは、来てくれるってことだよね?」


何でそうなんの…。


意味が分からない。


「悪いけど、誕生会には行けない」


そんなことしてる暇があったら練習するか、桜子と話したい。


とにかく今は桜子だ。


内藤たちと戯れてる場合じゃない。


予選を見に来てほしいんだ。


マネになってくれなくてもいい。


試合にさえ来てくれればそれでいい。


とにかく、試合に来てほしい。


俺が4年前にしたことの償いや、関係の修復のために…。
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