きらめく星と沈黙の月
それは頭の良い碧だから言えることであって、馬鹿な私がテストで平均点なんて取れるはずがない。


「……やばい」


どうしよう。


まず何から手をつけよう。


とにかく課題やんなきゃ。


あぁでもワーク持ってきてない…。


「あおいぃぃぃどうしよう、私留年しちゃうよぉぉ」


「大丈夫だって。そう簡単に留年しないから」


碧は頭がいいからね。


部活に明け暮れてるのに何でそんなに頭が良いんだか。


ホント羨ましい限りだ。


「…ったく。最低でも平均取れるように教えてやるよ」


「ホントに!?」


まぁその言葉を待ってたんだけど。


碧はめんどくさそうに机を寄せ、真ん中に教科書を置いた。
< 50 / 586 >

この作品をシェア

pagetop