好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「大地、お母さんに言うことはないのか?」
「ない」
プイっと視線をそらし、返ってきた短い返事。
フーン、いい度胸じゃないか。
「喧嘩して飛び出して、何時間も連絡がつかなくて、お母さんが心配するってわかるよな?」
「知らない」
よほど機嫌が悪いのか、それとも引っ込みがつかないのか、大地はいつになく投げやりな口調で言い返した。
子供は皆いつかは反抗期を迎える。
反抗することで親の愛情を確かめたり、実感したりする。
だからこそ親はブレることなく、正しいことを教えてやる必要があるんだ。
「知らないなら教えてやる。親は小学生の子供が暗くなっても帰ってこなかったら心配するんだ。ご飯も食べずに探し回るんだよ」
「そんなこと、俺は頼んでない」
その言葉を聞いた瞬間、プツンと俺の中で何かが切れた。
「わかった、お前は反省する気がないんだな」
それなら、俺にも考えがある。
俺は大地の襟首を持って立たせると、引きずるようにリビングの窓まで行った。
普段開けることのない大きな掃き出し窓を開け、勢いをつけて大地を外に放り投げた。
「ない」
プイっと視線をそらし、返ってきた短い返事。
フーン、いい度胸じゃないか。
「喧嘩して飛び出して、何時間も連絡がつかなくて、お母さんが心配するってわかるよな?」
「知らない」
よほど機嫌が悪いのか、それとも引っ込みがつかないのか、大地はいつになく投げやりな口調で言い返した。
子供は皆いつかは反抗期を迎える。
反抗することで親の愛情を確かめたり、実感したりする。
だからこそ親はブレることなく、正しいことを教えてやる必要があるんだ。
「知らないなら教えてやる。親は小学生の子供が暗くなっても帰ってこなかったら心配するんだ。ご飯も食べずに探し回るんだよ」
「そんなこと、俺は頼んでない」
その言葉を聞いた瞬間、プツンと俺の中で何かが切れた。
「わかった、お前は反省する気がないんだな」
それなら、俺にも考えがある。
俺は大地の襟首を持って立たせると、引きずるようにリビングの窓まで行った。
普段開けることのない大きな掃き出し窓を開け、勢いをつけて大地を外に放り投げた。