好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「お屋敷から緊急の連絡です」
あくまでも事務的に告げる山本さん。
「何かありましたか?」
「大奥様が、月子様が倒れられて病院へ運ばれたと連絡がありました」
「えっ」
反射的に大きくドアを開けた。
嘘、だよね。
おばあさまは数時間前までとっても元気だったじゃない。
そんな急に倒れるなんて・・・
「萌夏さま、大丈夫ですか?」
膝から崩れそうになった私を山本さんが支えてくれる。
「萌夏っ」
駆け寄った遥が私を抱きかかえた。
「とにかく、中に入ろう」
ここではあまりにも人目があると遥は部屋の中へと私を連れて入った。
「失礼します」
山本さんも入ってきた。
近くの椅子に座らせてもらい、水を差し出され、私は一つ深呼吸をする。
フー。
「ありがとう、もう大丈夫だから」
「ああ」
遥は私の隣の椅子に座り、そっと手を握った。
「それで、おばあさまの容態は?」
部屋の入り口に立つ山本さんに、尋ねた。
「今病院へ搬送中ですが、意識がありません。かなり重篤な状態と思われます」
「そんな・・・」
おばあさまの大変な時に、私は何をしていたんだろう。
不謹慎にもほどがある。
「病院へ向かわれますか?」
「ええ」
もちろん。
「では、お車を手配いたします」
あくまでも事務的に告げる山本さん。
「何かありましたか?」
「大奥様が、月子様が倒れられて病院へ運ばれたと連絡がありました」
「えっ」
反射的に大きくドアを開けた。
嘘、だよね。
おばあさまは数時間前までとっても元気だったじゃない。
そんな急に倒れるなんて・・・
「萌夏さま、大丈夫ですか?」
膝から崩れそうになった私を山本さんが支えてくれる。
「萌夏っ」
駆け寄った遥が私を抱きかかえた。
「とにかく、中に入ろう」
ここではあまりにも人目があると遥は部屋の中へと私を連れて入った。
「失礼します」
山本さんも入ってきた。
近くの椅子に座らせてもらい、水を差し出され、私は一つ深呼吸をする。
フー。
「ありがとう、もう大丈夫だから」
「ああ」
遥は私の隣の椅子に座り、そっと手を握った。
「それで、おばあさまの容態は?」
部屋の入り口に立つ山本さんに、尋ねた。
「今病院へ搬送中ですが、意識がありません。かなり重篤な状態と思われます」
「そんな・・・」
おばあさまの大変な時に、私は何をしていたんだろう。
不謹慎にもほどがある。
「病院へ向かわれますか?」
「ええ」
もちろん。
「では、お車を手配いたします」