好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「少し飲みすぎたな」
「うん」
普段ワインなんて飲まないからよく回ってしまった。
こんな日はゆっくり眠るに限るなとベットに倒れ込むと、
えっ。
空が上から覆いかぶさった。
「まさかこのまま寝る気じゃないよな?」
「いや、それは・・・」
そりゃあまあねえ、泊りだし、2人きりだし、
チュッ。
空の唇が私の口をふさぎ、一旦離れていく。
「頭で色々考えるな」
頭上から降ってきた言葉。
考えるつもりはない、むしろお酒のせいで考えられない。
「素直に俺を感じてくれればいいんだ。お願いだからいい子にしてて」
耳元に口を寄せ、直接鼓膜に響かせた声。
くすっぐったくて逃げようとした私は、空の手で止められた。
「逃げるな」
「だって・・・」
それ以上の言葉は続けられなかった。
空から与えられる刺激と、アルコールの酩酊感が体を支配していった。
もうだめだからと何度言おうとしても言葉にならない。
そのうちに自分でもわからないような声が出て、次第に我を忘れていった。
空といると、今まで知らない自分を発見させられる。
弱い部分や恥ずかしい現実を思い知らされるようで赤面することもあるけれど、空にとってはそんな私を見ることが幸せらしくてしつこいくらいに虐めてくる。
「うん」
普段ワインなんて飲まないからよく回ってしまった。
こんな日はゆっくり眠るに限るなとベットに倒れ込むと、
えっ。
空が上から覆いかぶさった。
「まさかこのまま寝る気じゃないよな?」
「いや、それは・・・」
そりゃあまあねえ、泊りだし、2人きりだし、
チュッ。
空の唇が私の口をふさぎ、一旦離れていく。
「頭で色々考えるな」
頭上から降ってきた言葉。
考えるつもりはない、むしろお酒のせいで考えられない。
「素直に俺を感じてくれればいいんだ。お願いだからいい子にしてて」
耳元に口を寄せ、直接鼓膜に響かせた声。
くすっぐったくて逃げようとした私は、空の手で止められた。
「逃げるな」
「だって・・・」
それ以上の言葉は続けられなかった。
空から与えられる刺激と、アルコールの酩酊感が体を支配していった。
もうだめだからと何度言おうとしても言葉にならない。
そのうちに自分でもわからないような声が出て、次第に我を忘れていった。
空といると、今まで知らない自分を発見させられる。
弱い部分や恥ずかしい現実を思い知らされるようで赤面することもあるけれど、空にとってはそんな私を見ることが幸せらしくてしつこいくらいに虐めてくる。