好きになってもいいですか? ~訳あり王子様は彼女の心を射止めたい~
「ねえ、もうからかうのはやめて。私は誰とも恋をする気はないの」
大地のために生きるって決めたんだから。
「俺は、君をあきらめる気はないよ」
「だからそれが、」
迷惑なのよと言いかけた口を
うぅっ。
空の唇に塞がれた。
必死に離れようとするけれど、ピクリとも動かない。
そのうちギュッと抱きしめられて、私の力が抜けていった。
「ひどい」
やっと離れた空に恨み言を言ってみる。
「俺は、本気だ」
「だからって」
こんなやり方は卑怯。
「もう恋をしないなんて理由で振られるのは納得できない。俺を見て、知って、そのうえで好きになれないなら仕方がないけれど、初めから逃げるのはなしだ」
「空」
「お願いだから、ちゃんと俺を見て」
悲しそうな目で私を見る空がゆっくりと近づいてきて、
チュッ。
もう一度唇が重なった。
なぜだろう、私も抵抗しなかった。
開けられた唇の隙間から、お互いの温かさが流れ込んでくる感覚。
心の奥にしまい込んでいた感情がチクチクと胸に刺さる。
こんな気持ちになったのはいつぶりだろう。
もう感じることのない気持ちだと思っていたのに・・・
きっと今の私はものすごく弱っていて、だから空を受け入れてしまった。
元気になればいつもの自分に戻れると言い聞かせた。
大地のために生きるって決めたんだから。
「俺は、君をあきらめる気はないよ」
「だからそれが、」
迷惑なのよと言いかけた口を
うぅっ。
空の唇に塞がれた。
必死に離れようとするけれど、ピクリとも動かない。
そのうちギュッと抱きしめられて、私の力が抜けていった。
「ひどい」
やっと離れた空に恨み言を言ってみる。
「俺は、本気だ」
「だからって」
こんなやり方は卑怯。
「もう恋をしないなんて理由で振られるのは納得できない。俺を見て、知って、そのうえで好きになれないなら仕方がないけれど、初めから逃げるのはなしだ」
「空」
「お願いだから、ちゃんと俺を見て」
悲しそうな目で私を見る空がゆっくりと近づいてきて、
チュッ。
もう一度唇が重なった。
なぜだろう、私も抵抗しなかった。
開けられた唇の隙間から、お互いの温かさが流れ込んでくる感覚。
心の奥にしまい込んでいた感情がチクチクと胸に刺さる。
こんな気持ちになったのはいつぶりだろう。
もう感じることのない気持ちだと思っていたのに・・・
きっと今の私はものすごく弱っていて、だから空を受け入れてしまった。
元気になればいつもの自分に戻れると言い聞かせた。