天敵御曹司と今日から子作りはじめます~愛され妊活婚~
今日は小暮さんに論破されたが、もちろん通る案件もあるのだからいちからやり直しだ。
私は気合を入れるために自分の頬を二度叩き、パソコンに向かった。
それからもしばしば小暮さんとぶつかった。
大学受験塾のチームリーダーで、私の直属の上司である山田(やまだ)さんには企画書も簡単に通るのに、小暮さんのところでダメ出しの嵐となる。
山田さんは四十代半ばの男性で小暮さんより年上なのだが、圧倒的に厳しいのは小暮さんだ。
「あぁ、もう……」
先日の講師育成の件も練っているが、そもそも人に教える立場の人への研修というのはなかなか難しい。
「ギブアップ?」
頭を抱えていると、うしろを通りかかった小暮さんに話しかけられて「いえ」と虚勢を張る。
「講師の成績は可視化してもいいかもね」
「可視化?」
彼はぼそりとつぶやき自分の席に行ってしまった。
なるほど。
私は気合を入れるために自分の頬を二度叩き、パソコンに向かった。
それからもしばしば小暮さんとぶつかった。
大学受験塾のチームリーダーで、私の直属の上司である山田(やまだ)さんには企画書も簡単に通るのに、小暮さんのところでダメ出しの嵐となる。
山田さんは四十代半ばの男性で小暮さんより年上なのだが、圧倒的に厳しいのは小暮さんだ。
「あぁ、もう……」
先日の講師育成の件も練っているが、そもそも人に教える立場の人への研修というのはなかなか難しい。
「ギブアップ?」
頭を抱えていると、うしろを通りかかった小暮さんに話しかけられて「いえ」と虚勢を張る。
「講師の成績は可視化してもいいかもね」
「可視化?」
彼はぼそりとつぶやき自分の席に行ってしまった。
なるほど。