今日も君に恋焦がれる
でも、もう葵くんのその笑顔が作っているようにしか見えない、思えない。



「葵くん、昨日はずっとここにいたの?」


「え?…」



なんでそういう顔をするの?わたし変なことでも聞いた?



「うん、いたけど…なんで?」


「…ううん。それはお疲れ様だったね」



嘘だ。嘘ついてるよね?わたし見たんだよ?葵くんが女の人と歩いてるの。…見間違いだったらいいのにね。でも、今の葵くんの様子を見てると確信に近いよ。



「じゃもう行くね…?」



これ以上葵くんといると胸が痛くてたまらない。
< 167 / 314 >

この作品をシェア

pagetop