今日も君に恋焦がれる
帰ってる…んだよな?


不安になりながらも、なんとなく電気は点けなかった。


リビングにいないところを見れば、これは寝てる?


そっと寝室を覗くと、ベッドに膨らみを見つけた。


寝てるようだ。


音を立てないよう近づき、そっと胡桃先輩の寝顔を覗いて息を飲む。



「なんで泣くの…」



胡桃先輩は涙を流しながら寝ていて、その姿に胸が締め付けられる。


俺のせいで泣いてんの?なんで?俺の何が……っ。


昼間言われた古澤先輩の言葉が浮かぶ。


俺がそばにいると胡桃先輩を苦しめることになるのかよ。
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