今日も君に恋焦がれる
みんなが忘年会を楽しむ姿をボーっと見つめていると、柳田が近づいてきた。



「はい、これ」



と渡されたのはビールの入ったグラス。


禁酒って言ったのになんで持ってくるんだ?



「だからわたし飲めないんだってば」



とグラスを押し戻す。


もしかして柳田もう酔ったの?



「今日ぐらいいいだろ?せっかくの忘年会に飲まないとかあり得ないからな?」


「本当に飲めないの、ごめん」



グラスは受け取らなかった。
< 256 / 314 >

この作品をシェア

pagetop