白鳥学園、いきものがかり
ペチペチと傑の胸を叩く。
本人は痛くないみたいだけど。
「あまり興奮しすぎると熱出るぞ」
「っ…誰のせいだと…!」
「着替えの準備するから待ってろ」
「自分でやるってば…!」
「降りただけで倒れかける奴が出来るわけないだろ。黙って俺に任せろ」
幼なじみだからこそ見られたくないものの、一つや二つあるんだよ!?
「紬、」
私をベッドの上に座らせてからまたチェストの前へ。開けていたのは上から二段目、パンパンに詰められた引き出し。
親指に引っ掛ける下着を顔の横に持ってくる。
「これ透けすぎ。俺以外の前で着るなよ」
「ひゃああぁ…!」
黒いレースが沢山ついた大人っぽいもの。
それをしまい、今度は薄ピンク色を取り出す。
「フゥ…おばさんに言わないとな。紬にはまだ早いって」
「傑の馬鹿!変態!」
心細い紐タイプのランジェリーを広げる傑は、恥ずかしがることもせず堂々と見ていた。