白鳥学園、いきものがかり


有名ランジェリーブランド社長、それが私のママ。

毎日のように新作や私に似合いそうだと持ってくるママの影響で、チェストの中はブランドランジェリーでいっぱいだった。

パジャマとさっきのピンク色の下着を持って、私の前に来る傑。


「いつまで隠してんだ。退けなきゃ着替えられないだろ」

「も…もう放っておいてよぉ…!」

「恥ずかしがってるのか?可愛いな紬…でも安心しろ。俺はもう何度も見てる」


何度も…って?
子供の頃の話かな。


「昔の話は…、」


傑の唇が緩み、べーっと舌を出した。



「昔の話を今出すと思うか?」



何となく嫌な予感。



「…制服からパジャマにしてくれたのは…ママ、だよね?」



クスッと笑う声がして。



「さあな?」



いたずらに笑った。


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