白鳥学園、いきものがかり



「でしょ?だから大丈夫だよ。
…でも紬ちゃんはアウト」


人差し指が私の唇に当たった。

アウト?もしかして私の制服?


視線を向けて見るが、何処もおかしいと感じなかった。

でも私、着た事無かったから。
…もしかして私が気が付かないだけ?


「制服…可笑しい?」


「んー、紬ちゃんは合ってるよ。百点満点にかあわいい」


「そ、んな事無いよ…!」



可愛いだなんて、恥ずかしい。

でも知ってる。
全部お世辞なのは。

翔が他のアイドルとコラボしていたり、CMに出てる時に共演してる人は、全員美人で、可愛くて…私なんかと比べ物にならない。

だから全部お世辞だって、良く分かってる。
勿論、お世辞でも嬉しい事には変わりはないけど…。




「ううん。すっごく可愛いよ?
世界で一番可愛い…。

だから、アウトなぁ~の」


「か…からかわないで!」


また始まった。
翔はすぐ私を虐めてくる。


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