雨の音は、
昨日のプレイバックみたいだと思ったけど、そうじゃない事がひとつある。
それは、長瀬くんの手が、私の頬から離れないこと。大きくて、温かくて、優しい手が、私の頬に触れたまま、お互い見つめ合っている。
「長瀬、くん、」
耐えきれなくなって声を出すと、長瀬くんの目が少し細められた。
「仁科さん。ずっと、好きだった」
そう、はっきりと告げる長瀬くんの瞳は、暖かな熱が宿っている。
「ずっと、俺の方を見てくれないかなって、思ってた」
何も返せない私の目を、長瀬くんがじっと覗き込むように見つめてくる。あまりのことに、息が止まりそうだ。
頬に添えられていた長瀬くんの手がゆっくりと離れて、私の手を取る。頬が熱いのは、彼の手がそこにあったからなのか、それとも、私が彼のことを好きすぎるからなのか……。
「仁科さん。俺と、付き合って欲しい」
そうはっきりと告白してくる長瀬くんの誠実さに、くらくらしてしまう。嬉しさで、本当に倒れてしまいそうだ。
「……はい」
私がそう声を出すと、長瀬くんは嬉しそうに笑って、私の心臓をますます激しく動かした。罪作りすぎる……。