無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「聖一君、前よりかっこよくなったね!」
「そういう亜妃は可愛くなったよ」
「嬉しい!ありがとう、聖一君!」
表裏ない無邪気な亜妃の笑顔は由妃に似てる。
だから、ついドキッとしてしまった。
容姿も性格も由妃に似てる亜妃。
さぞかし学校でもモテることだろう。
「聖一、久しぶりに話をしないか?」
「はい、いいですよ」
由妃のお父さんからの提案に頷いた。
内心緊張してるけど。
「じゃあ、由妃と亜妃。料理を手伝ってもらえる?」
「うん」
「はーい」
気を遣ってか、由妃のお母さんと由妃と亜妃は台所の方へ行き、俺と由妃のお父さんの2人でリビングにあるソファに座った。
少しの間、沈黙が訪れる。
「聖一、元気だったか?」
「はい、元気でしたよ」
その沈黙を破ったのは、由妃のお父さんだった。
でも、会話はどこかぎこちない。
久しぶりっていうのもあるんだろうけど。
もともと、そんなに仲良くしてなかったし。
「それにしても、少し見ないうちに随分大きくなったな。今何cmだ?」
「確か、179cmです」