無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


もしそうだったら、嬉しいな……


私も早く聖君に逢いたい……


『由妃がいなくて抜け殻になってたみたいだけど、これで大丈夫ね。でも、あの無気力な聖一さんの心配度は上がるわね。由妃は白百合学園でも絶対モテるでしょうし』


「面白い冗談言うよね。私がモテるわけないよ」


『そういうとこ相変わらずね。まぁ、明日分かるでしょうよ。じゃあ、由妃おやすみ』


「うん、おやすみ」


プチッと電話が切れた。


ほんと、明日が楽しみだな……


真帆に電話して、よりそう思うようになった。





朝になり、白百合学園の制服に着替えた。


朝ご飯を軽く食べ、出かける準備は完了。


「はぁ、行くのか」


「もう、あなたってば。由妃、いってらっしゃい」


「お姉ちゃん、いってらっしゃい!」


「由妃、気をつけろよ。由妃は可愛いから心配だ」


「ふふっ、大丈夫だよ、お父さん。私は可愛くないから。じゃあ、いってきます!」


お父さんは最後まで心配しているような表情だったけど、お母さんと亜妃は笑顔で見送りしてくれた。

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