無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
もしそうだったら、嬉しいな……
私も早く聖君に逢いたい……
『由妃がいなくて抜け殻になってたみたいだけど、これで大丈夫ね。でも、あの無気力な聖一さんの心配度は上がるわね。由妃は白百合学園でも絶対モテるでしょうし』
「面白い冗談言うよね。私がモテるわけないよ」
『そういうとこ相変わらずね。まぁ、明日分かるでしょうよ。じゃあ、由妃おやすみ』
「うん、おやすみ」
プチッと電話が切れた。
ほんと、明日が楽しみだな……
真帆に電話して、よりそう思うようになった。
*
朝になり、白百合学園の制服に着替えた。
朝ご飯を軽く食べ、出かける準備は完了。
「はぁ、行くのか」
「もう、あなたってば。由妃、いってらっしゃい」
「お姉ちゃん、いってらっしゃい!」
「由妃、気をつけろよ。由妃は可愛いから心配だ」
「ふふっ、大丈夫だよ、お父さん。私は可愛くないから。じゃあ、いってきます!」
お父さんは最後まで心配しているような表情だったけど、お母さんと亜妃は笑顔で見送りしてくれた。