笑顔の花が咲くまでは#4~憧れの花が見せた感情~
少し考えた後、フィオナは「はい」と頷いた。



「いらっしゃいませ!」

フリージアとフィオナが近くにあるレストランに入ると、レストランの店員がフリージアたちに近づく。

そして、店員に案内された席に座ったフリージアは、店内を見渡した。

「……懐かしいな……」

そう呟いて、フリージアは笑みを零す。それを見たフィオナは、一口水を飲むとフリージアを見つめた。

「……フリージアさん。どうして、私を食事に誘ったのですか?」

フィオナが問いかけると、フリージアは「……俺が警察官だった時、憧れの先輩がいた」と注文したご飯を食べながら自分の過去を話す。

「……このまま犯人を放っておくわけには行かない……」

「……そうですか。フリージアさん、私たちと一緒に捜査をしてもらえませんか?」

そう言って、フィオナはおもむろに立ち上がると真剣な顔でフリージアを見つめた。

「……分かった」

フリージアは、フィオナの言葉に頷いた。



犯罪組織の居場所を突き止め、アジトへ乗り込んだフリージアたち。

サルビアの能力で何とか犯人を捕らえたものの、相手がナイフを持っていたせいで傷付いてしまったフリージアとエヴァンは、警察を待っている間応急手当を受けている……のだが。
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