《続編》バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!
『その気持ちに気付いてからは、由利香と一緒にいるのが辛くて逃げた。


由利香を忘れたくて、色んな女と付き合って由利香を泣かせた。


由利香は華みたいで、俺にお節介焼くんだよ。


俺は由利香忘れようとしてるのに、


あいつ俺の心配ばかりして泣くんだよ。


高校へは行くつもりなかったけど、


由利香に怒られて仕方なく高校へ入った。


たけど高校入っても楽しくないし、


このまま止めてもいいと思ってた。


そしたら担任になった沢田が毎日家に来て、説教しだした。


うるさいくらいに毎日来て、俺がいなくてもいつもマンションの前に立って俺の帰りを待ってた。



そのうち由利香が見かねて沢田を家に入れてたけどね。


俺今は少しづつ変わろうと思ってる。


沢田にも色々言われたし、由利香の事も姉さんと呼べるようになったからさ。


まだ完全じゃないけど、少しづつ前に進めそうな気がしてる。


俺が変われたのは、沢田と華のおかげだから。』




『誰のおかげだって。』



その声に振り向くと病室に入って来たのは一輝だった。






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