毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「……おまえ…
俺があの時と同じだと思うなよ」
「えー、なにが?」
クスクスと笑いながら靴を履き替えてる雪森くんと、イライラが増してるような気がする昴くん。
偉そうなこと言っても、やっぱり昴くんは雪森くんに敵わないんだな。
「……いつまでも女の背中に隠れてるヤツじゃねぇってこと。
…で、おまえはなんで天と一緒に来てんだよ」
2人の会話を聞き流していたら、
突然頬をぎゅ、っとつねられた。
「いひゃい」
「おまえ、ホイホイ男についてくタイプだったか?えぇ?
昨日から、“ゆきくん”ってわかった瞬間、尻尾振って喜んで。きもいんだよ」
……は、
はあ!?!?