毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「……おまえ…
俺があの時と同じだと思うなよ」



「えー、なにが?」




クスクスと笑いながら靴を履き替えてる雪森くんと、イライラが増してるような気がする昴くん。



偉そうなこと言っても、やっぱり昴くんは雪森くんに敵わないんだな。




「……いつまでも女の背中に隠れてるヤツじゃねぇってこと。
…で、おまえはなんで天と一緒に来てんだよ」




2人の会話を聞き流していたら、



突然頬をぎゅ、っとつねられた。




「いひゃい」



「おまえ、ホイホイ男についてくタイプだったか?えぇ?
昨日から、“ゆきくん”ってわかった瞬間、尻尾振って喜んで。きもいんだよ」




……は、



はあ!?!?




< 68 / 293 >

この作品をシェア

pagetop