この夜、返品可能です。
こんな時でもかっこいいんだよ宵くんの顔は。
ズルいよ、わたしなんか釣り合わないって言われてるみたい。泣きそう。てかもう泣いた。無理、めんどくさい女じゃん。
宵くんはすぐにいつもの無表情に戻っていて、首を傾げたままわたしをみつめている。
「仁乃、なんの話してんの?」
「宵くんがわたしのことすきから嫌いかの話……あと本当は今でもせふれさんが居るのかどうかの話……」
「はぁ……」
「ため息ぃ……」
「おまえね、勝手な思い込みで暴走すんのやめな」
グイッと涙を拭われて、ぴくりと肩が揺れた。